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マラソン・ウォーキング

 
第33回 サンスポ千葉マリンマラソン大会

第33回 サンスポ千葉マリンマラソン大会

2009年1月19日(日)開催

第33回サンスポ千葉マリンマラソン(18日、千葉マリンスタジアム→同スタジアム)公認ハーフ(21.0975キロ)女子は、ハーフマラソン初挑戦の北村沙織さん(19)=順大=が、1時間16分35秒で優勝。父と同じ道を歩む女子大生は、箱根駅伝を初制覇した東洋大の旧友に刺激を受け飛躍を誓った。 一般ハーフ女子は加曽利(かそり)純子さん(31)=TEAM走り屋=が1時間25分35秒で制覇。26歳から陸上競技を本格的に始めた遅咲きランナーが、実力を開花させた。

 

大会レポート

19歳北村さんが優勝

 原石が千葉マリンで輝いた。19歳の北村さんがハーフマラソン初挑戦とは思えない、堂々とした走りを披露。普段は練習をともにする、同じ順大の福山つゆきさんに39秒差をつけてゴールテープを切ると、満面の笑みを浮かべた。

 「正直、きつかったです。ゴールするまで順位は分かりませんでした。男子の選手にくっついて走りました」。順大陸上部出身の亮裕さん(50)を父に持つ平成元年生まれの新世代が、歴史と伝統ある市民マラソンにその名前を刻んだ。

 父と同じ門をたたいた北村さんは1年生ながらレギュラーに抜擢(ばってき)され、昨年9月の関東大学女子駅伝5区で区間3位の快走。翌10月の全日本大学女子駅伝出場に貢献したが、その後の練習で左股(こ)関節炎と内転筋の肉離れを併発し、本戦は欠場を余儀なくされた。

 落ち込んだ女子大生を励ましたのは、友人の存在だった。正月の箱根駅伝を制した東洋大の宇野博之は、埼玉・武蔵越生高の同級生。4区に起用された宇野を応援するため、神奈川・小田原市まで駆けつけた。チームの往路初優勝につなげたメル友の活躍に、大きな刺激を受けた。

 「持久力があるので、長い距離が得意。今年はインカレで活躍したいです」。いち早く世間に名前を売った同級生に負けてはいられない。新春の千葉マリンから、北村さんの快進撃が始まる。(江坂勇始)

加曽利さん31歳V

 衝撃だった。一般ハーフ女子で、2位を5分以上も引き離す1時間25分35秒と、ぶっちぎりで優勝した加曽利さんはマラソン歴わずか5年。秘めた才能を見事に開花させ、ハーフマラソン初優勝を飾った。

 「うれしいです。この大会は初参加で、今年初めてのレースでしたが、思ったよりも走れたと思います」

 自己ベストには1分36秒及ばなかった。それでも13度目のハーフ挑戦で初めてつかんだ栄冠に、笑顔を爆発させた。

 26歳で陸上を始めた。会社の先輩からフルマラソンを勧められたのがきっかけだった。軽い気持ちで5キロの大会に出場すると、200人中10位の成績を残し「面白くなりました」。その後、地元・埼玉県草加市のクラブ「TEAM走り屋」に加入し、本格的にのめり込んだ。平日は10キロ、休日には30?40キロの走り込みと練習を積んだ。

 中学、高校は吹奏楽部に所属し、ボーカルとドラムを担当。運動系のクラブ活動は「何もやりませんでした」という異色ランナーの次の目標は、3月の名古屋国際女子マラソン出場。マラソンの自己ベストが3時間20秒といい、「何とか3時間を切りたい」。

 表彰式でプレゼンターを務めた小出義雄・佐倉AC代表から「君なら2時間50分でいけるよ」と笑顔で激励されると、感激とともに気合も入った様子。遅咲きランナーはこれから、大輪の花を咲かせる。(宇賀神隆)

ロッテ唐川、力もらった!

 33回目を迎えた市民マラソンのビッグ大会は、最多の1万5000人が参加し、寒風に負けじと駆け抜けた。プロ野球・千葉ロッテの唐川侑己投手(19)がゲストとして、10キロ男女のスターターを務めた。新春の幕張新都心で、市民ランナーからたくさんのパワーをもらった若きエース候補は、勝負の2年目に挑む。

 さわやかスマイルで、次々とランナーを送り出した。「唐川く〜ん」の黄色い歓声に「がんばってください!」「はい、走って!!」。スターターの大役を務めた唐川は、号砲をとどろかせたあとも笑顔をふりまきながら、気温4.5度の寒さをものともせず走り出したランナーたちに、エールを送った。

 「みなさんが手をいっぱい振ってくれて、うれしかった。人の多さにはびっくりしましたね。何百メートルも、列が続いていましたから。みなさんと触れ合って、すごく力をもらいました」。

 大会最多1万5000人という人数に圧倒されながらも、地元・千葉出身の若きスターは、市民ランナーたちを後押しした。

 成田高時代に、陸上部の練習に参加したことがある。「冬の間、一緒に練習しました」と、ランニングや、砲丸を投げるトレーニングなどを行った。同高の先輩には、84年ロサンゼルス五輪女子マラソン代表の増田明美さんもいる。何かと“走る”ことには縁があるが「実は走るのは苦手なんです」と照れながら告白した。

 昨年1月の新人合同自主トレ。腕を横に振る走り方の唐川を見た弘田コンディショニングコーチに、「オカマちゃんになってるぞ!!」と指摘された。高卒1年目でいきなり5勝をマークした唐川だが、プロの第一歩は恥ずかしい思い出。「走り方は、少しずつ直っていると思うんですけど…」とはにかんだ。

 ただ、自主トレでは苦手なランニングにも力を入れ、下半身強化に努めている。すべては4年ぶりの日本一の栄冠を手にするためだ。

 「今年はチームの優勝に貢献したい。そのためには2けた勝利が目標。自分にプレッシャーをかけながらやりたい」。多くのランナーに勇気づけられ、パワーをもらった19歳。それを自らの活力に変えて、“マリン発”の2年目のシーズンも大暴れする。(峯岸弘行)

国士舘大、安全見守る

 大会では、ランナーの安全を図るため、フィリップスエレクトロニクスジャパンと国士舘大の協力で、25台のAED(自動体外式除細動器)を配置した。国士舘大スポーツ医科学科の学生を中心に構成する救急医療チーム総勢37人の協力を得た。コース沿道に立つ「BLS隊」と、自転車でコースを巡回する「モバイルAED隊」の2体制でランナーの安全を見守った。

 「サンスポ千葉マリンマラソン」では昨年度からAEDの普及支援に取り組み、今年も参加費からAEDを購入、公共団体などに寄贈する。

アイ・ミーブが先導

 今大会の先導車は東京電力千葉支社(高橋朗支社長)の協力で、同社が三菱自動車と実証実験に取り組んでいる、今年発売予定の電気自動車(アイ・ミーブ)を使用した。CO2の排出が少なく、排ガスゼロのクリーンな電気自動車の使用は選手にも環境にも優しく、大会運営の一役を担った。

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