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TOMAS CUP 2009フジサンケイ ジュニアゴルフ選手権

TOMAS CUP 2009フジサンケイ ジュニアゴルフ選手権

大会レポート

真夏のジュニアゴルフのビッグイベント「TOMAS CUP 2009フジサンケイジュニアゴルフ選手権」が 11日から2日間、埼玉・飯能グリーンCC(7018ヤード、パー72)で、121人が参加して開催された。

 

8月10日 ウエルカムパーティ

大町プロ、金谷プロらがジュニアゴルファーに金言

 大町昭義プロ、金谷多一郎プロを招いてウエルカムパーティーが催された。

 全員参加型のクイズで盛り上がり、ウッズとの知られざる秘話などの貴重な体験談に選手たちは耳を傾けていた。

 大町プロは「自分のできることは怖がらないでプレーしてほしい」と自信を持つことの重要性を説き、 金谷プロは「ゴルフは新しい出会いや友情をはぐくめるスポーツ。

 そのためにうまくなって友達の和を広げてほしい」とゴルフによる人間形成を訴えた。

8月11日・大会第1日目結果

中3・副田が首位発進

TOMAS CUP 2009フジサンケイジュニアゴルフ選手権第1日(11日、埼玉・飯能グリーンCC、7018ヤード、パー72)

 今年から中学生と高校生が同じフィールドで戦うことになった大会で、岐阜・岐阜大附属中3年の副田裕斗(15)が 5アンダーの67をマーク。落合卓(茨城・鹿島学園高1年)とともに首位発進した。

 私立勢が大半を占める中学生出場者の中、地元の国立大附属中に通う異色が“先輩たち”を抑えた。大会は12日に最終ラウンドを行う。

ピンチをチャンスに変えたのは、中学生離れした経験値の高さだった。

 「朝イチの1番ティーショットを(左)隣の9番ホールに打ち込んでしまったんですよ」

 第2打でグリーン近くまで戻したが、ボールは残り20ヤードのラフに沈んでおり、依然として油断できない。しかし、副田はまったく慌てず、カップを狙った。

 「上げるのは難しいと思ったので、カラーに落として下りのラインに乗せて…」と冷静に判断し、得意の58度ウエッジでチップインバーディー。大事なスタートからの流れを、力ずくで自分の側に引き寄せた。

 3歳からゴルフを始めた石川遼(17)=パナソニック=よりも早く、「1歳からゴルフクラブを振っていた」という。3歳でコースにデビューし、「初めてパープレーの72を記録したのは小学3年の時」というから、8歳で70台を記録したタイガー・ウッズの少年時代に匹敵する。

 ハワイで昨年、ベストスコア「60」を記録。このときに「最初の3ホールが大事」とビッグスコアを出すための条件を習得した。この日は3番でボギーをたたいたが、1番の貯金が集中力を維持させるのに役だった。290ヤード級の飛距離と得意のグリーン周りに加え、課題にしていたショートパットもさえ、スコアを伸ばした。

 地元の国立大附属中学に通う異色選手だ。海外でプレーする今田竜二(32)が目標で、「大会で学校を休むことが多いので、正直、勉強はついていけません」と今はゴルフに没頭している。

 経験値はすでに高いが、身長も技術もまだまだ伸び盛り。「明日はもっとグリーンが速くなるはず」と、逃げ切りVに向けて気合を入れ直した。(櫃間訓)

8月11日・ジュニアドラコン日本一決定戦結果

大会史上初!ドラコン王返り咲き


TOMAS CUP 2009フジサンケイジュニアゴルフ選手権第1日(11日、埼玉・飯能グリーンCC、7018ヤード、パー72)

 本戦第1ラウンド終了後に行われた「ジュニアドラコン日本一決定戦」で、16歳の森実佐樹(埼玉・正智深谷高2年)が 287ヤードをマーク。

 2位の中里光之介(東京・杉並学院高2年)を4ヤード抑えて、中学生時代の07年大会に続き、大会史上初となる 2年ぶり2度目のドラコン王に輝いた。

 高低差7メートル近い打ち上げの1番。思い切りよく振り切ったドライバーの芯で捕らえたドローボールが、低弾道でグングン伸びていく。中里の283ヤードを4ヤードアウトドライブして「287ヤード」。埼玉・大麻中3年で大会史上初の中学生ドラコン王者となった07年大会に続いて、森が2年ぶり2度目の栄冠を勝ち取った。

 「うれしいです。ドラコンは取りたかった」

 8歳でゴルフを始めたときからの飛ばし屋だ。照れくさそうに口にすると、応援に駆けつけた母の由美子さんとハイタッチで喜びを分かち合った。

 「(曲げると)危険ですけど、飛ばなければゴルフは面白くない」

 1歳年上で、ツアー通算4勝を挙げている遼クンのスタイルに似ている。「遼クンの方がうまいですけど、飛ばしでは負けたくないです」と力も入る。2年前にドラコン王者となってから、一緒に回る選手や関係者から「飛ばすね」「とにかく飛ばせ」と声をかけられるのが快感だ。

 2年前は313ヤードを飛ばして優勝したが、今年は打ち上げのホールを使用したため記録は上回れなかった。しかし、力強いスイングは進化を遂げた。回転の大きさは変わらないが、「背中の軸を動かさずに打っていく」。体のひねりを使って飛ばすことを覚えた。

 精神的にも強さを増した。正智深谷高進学と同時に、父の秀樹さんの勧めで1日1時間、自宅の周辺を走ったり歩いたりして、何事もやり切ることの大切さを学んだ。ここ一番の集中力を発揮できるようになった。

 「明日もこの調子でスコアを伸ばせるように頑張りたい。優勝してプロの試合に出てみたい」

 本戦でも首位に3打差の4位につけた。今大会に優勝すれば、来年の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」の出場権を獲得できる。夢の遼クンとの飛距離対決を胸に、2冠達成に向けて目を光らせた。(稲垣博昭)

8月12日・最終日

副田、史上初中学生V




TOMAS CUP 2009フジサンケイジュニアゴルフ選手権最終日(12日、埼玉・飯能グリーンCC、7018ヤード、パー72)

 遼クンを超えた!! 首位からスタートした副田裕斗(15)=岐阜・岐阜大附属中3年=が、 ボギーなしの4バーディーとスコアを伸ばし、2位に3打差をつける通算9アンダーで圧勝。 大会史上初となる中学生優勝を果たし、来年の男子ツアー「フジサンケイクラシック」の出場権を獲得した。

 これまで中学生の最高成績は06年大会で石川遼(当時松伏二中3年)が、2位に入ったのが最高。次世代の新星が誕生した。

 真夏の日差しをいっぱいに浴びた。揺れるかげろうが、オーラのように漂う。副田が、ウイニングパットを慎重に沈め、大きな笑顔が広がった。

 「うれしいです。パットが最後の方は入らなかったけど、ショットは2日間でOBもなかったし、よかったです」。22回目となる大会で、初の中学生王者が誕生だ。

 優勝を確信したのは、9番(パー4)。残り135ヤードを9Iでダウンブローに打ち込んだボールはピンそば80センチにピタリ。バーディーを奪って2位に5打差をつけた。中学生でも実力のある選手は、これまでもジュニアオープンの部にエントリー。中学生の最高成績は06年大会で石川遼(17)が2位に入ったのが最高。副田は“遼クン超え”を果たしたことになる。

 副田は、遼クンと直接試合で対決したことはないが、昨年9月、栃木県内で行われたジュニアの大会の練習ラウンドで一緒に回る機会に恵まれた。アプローチでのヘッドの使い方などのテクニックを教わり、練習に取り入れた。2日間36ホールでボギーは2つ。2ホールともミスパットによるもので、アプローチミスはまったくない完勝だった。

 努力家でもある。岐阜大附属中に通う副田だが、「暗記が苦手なんです」とこぼす。これまで回ったコースを覚えられず、小5のときからコース図を切り張りし、グリーンの傾斜や打ちにくいホールの目印をA6サイズのノートに書き込み、自身の攻略ノートを作成した。「数え切れない。100冊はあると思います」と胸を張る。今大会も昨年大会で使用した、このノートをもとに11個のバーディーを奪った。

 「将来は、どういう人にでも認めてもらえる尊敬される選手になりたい」。今大会の優勝で、来年開催される「フジサンケイクラシック」の出場権も獲得。今度は、プロの舞台で「遼クン超え」をやってみせる。(稲垣博昭)

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